Processingクイックリファレンス


hint() レンダラの動作条件を設定する


 使用するレンダラの動作条件を細かく設定したいときに使います。

【構文】
hint(item)

【パラメータ】
item 動作条件を指定する定数

【戻り値】
なし

 主要なitemは次のとおりです。

ENABLE_OPENGL_4X_SMOOTH OpenGLの4倍アンチエイリアシングを有効にします。グラフィクスカードによっては、デバイスドライバで有効にする必要があります。この命令はsize()を実行した直後に発行してください。

DISABLE_OPENGL_2X_SMOOTH OpenGLレンダラでは2倍アンチアイリアシングが常に有効になっていますが、それを無効にしたいときにこの命令を用います。

DISABLE_DEPTH_TEST zバッファを無効にし、重ね描きができるようにします。たとえば、3Dで描いたグラフィクスの上に2Dの図形を描画したいときに使う設定です。この命令は深度バッファをクリアします。バッファを有効な状態に戻したいときはhint(ENABLE_DEPTH_TEST)を実行してください。

ENABLE_DEPTH_SORT P3DレンダラとOPENGLレンダラにおいて、プリミティブなzソートを有効にします。デフォルトの状態に戻す命令はhint(DISABLE_DEPTH_SORT)です。

DISABLE_OPENGL_ERROR_REPORT エラー処理を無効にして動作スピードを向上させます。有効な状態に戻す命令はhint(ENABLE_OPENGL_ERROR_REPORT)です。



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Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 2.0 Generic. (公開:2011-10-20)
このドキュメントはTakumi Funadaがprocessing.orgのリファレンスをベースに、書籍『Processingをはじめよう』のために執筆したものです。紙数の制約により、書籍の内容に関連する項目を選び、説明を簡略化しています。全機能に対するより詳しい解説が必要な場合は、processing.orgか開発環境に付属するドキュメントを参照してください。
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