Processingクイックリファレンス


size() ウインドウサイズや描画モードの設定


 表示に使用するウインドウのサイズをピクセル単位で設定します。この関数はsetup()の冒頭で実行してください。size()が指定されていない場合のウインドウサイズは100×100ピクセルとなります。ウインドウの大きさはオペレーティングシステムによって制限され、通常は実際の画面サイズが上限です。
 size()のパラメータに変数を使うと、Exportのとき問題が生じます。サイズは数値で指定し、その値が必要なときはwidth変数やheight変数を使ってください。

【構文】
size(width, height)
size(width, height, mode)

【パラメータ】
width 描画ウインドウの幅(ピクセル)
height 描画ウインドウの高さ(ピクセル)
mode P2D、P3D、JAVA2D、OPENGL

【戻り値】
なし

 modeパラメータによって描画方法(レンダラ)を選択します。次の4つが使用可能です。

JAVA2D デフォルトのレンダラです。2次元の画像(2D)を高画質に描画できます。ただし、P2Dよりも処理に時間がかかります。

P2D (Processing 2D) 高速な2Dレンダラです。ピクセルデータには最適ですが、JAVA2Dほどの精密さはありません。

P3D (Processing 3D) 高速な3次元グラフィクス(3D)用のレンダラで、Webでの使用に適しています。画質を犠牲にして速さを重視しています。

OPENGL OpenGL対応のハードウエアを使用する高速な3Dレンダラです。このレンダラが常に最速というわけではなく、コードの性質によっては他のレンダラのほうが有利です。OPENGLモードでは、画像は常に滑らかに表示され、noSmooth()コマンドは無視されます。

[注意] Processing 2.0 のレンダラはP2DとP3D の2 種類に統合される予定です。P2Dを指定するとJava2Dレンダラが使用され、P3Dを指定するとOpenGL による描画が試されます。



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Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 2.0 Generic. (公開:2011-10-20)
このドキュメントはTakumi Funadaがprocessing.orgのリファレンスをベースに、書籍『Processingをはじめよう』のために執筆したものです。紙数の制約により、書籍の内容に関連する項目を選び、説明を簡略化しています。全機能に対するより詳しい解説が必要な場合は、processing.orgか開発環境に付属するドキュメントを参照してください。
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