Processingクイックリファレンス


return 呼び出し元へ戻る


 returnは関数ではなく、関数の中で戻り値を指定するために使われるキーワードです。戻り値のない(void型の)関数では、値を指定せずに、任意の時点でその関数から抜けるために使うこともあります。

 次のコードは、値を倍にする関数の記述例です。returnによって、計算の結果を呼び出し元に返しています。

void draw() {
	int t = timestwo(30);
	println(t);
}

int timestwo(int v) {
	v = v * 2;
	return v;
}

 次の例はdraw()内でreturnを使っています。マウスをクリックするとreturnが実行され、それより後のコードは無視されます。draw()の繰り返しは続き、頭からまた実行されます。

void draw() {
	background(204);
	line(0, 0, width, height);
	if(mousePressed) {
		return;
	}
	line(0, height, width, 0);
}



[目次へ戻る]

Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 2.0 Generic. (公開:2011-10-20)
このドキュメントはTakumi Funadaがprocessing.orgのリファレンスをベースに、書籍『Processingをはじめよう』のために執筆したものです。紙数の制約により、書籍の内容に関連する項目を選び、説明を簡略化しています。全機能に対するより詳しい解説が必要な場合は、processing.orgか開発環境に付属するドキュメントを参照してください。
ご意見はtf at musashinodenpa.comまでお送りください [その他のドキュメント]