Arduino日本語リファレンス


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原文

これらの演算子は、2つの値(オペランド)の加算、減算、乗算、除算の結果を返します。その動作はデータの型に従います。たとえば、9と4がint(整数)であるとき、9 / 4の答えは2となります。これは、それぞれのデータ型に許されている値より大きな結果が得られたときに、オーバーフローが生じることも意味します。たとえば、int型の32,767に1を足すと、-32,768となります。
異なる型を組み合わせたときは、大きい方の型にもとづいて計算されます。また、一方の型がfloatかdoubleのときは、浮動小数点演算が行われます。

【構文】

答 = 値1 + 値2;
答 = 値1 - 値2;
答 = 値1 * 値2;
答 = 値1 / 値2;

【パラメータ】

値1 変数または定数
値2 変数または定数

【例】

y = y + 3;
x = x - 7;
i = j * 6;
r = r / 5;

【TIPS】

通常、整数の定数はint型なので、オーバーフローに注意してください。たとえば、60*1000は-5536となります。

計算の結果を格納するのに十分な大きさを持つ型を選択しましょう。

変数が「ひとまわり」するポイントを知っておいてください。また、正負を逆にしたときの動作にも注意してください。たとえば、(0 - 1)や(0 - -32768)など。

分数が必要なときは、浮動小数点型の変数を使いますが、メモリサイズが大きく計算が遅いという欠点があります。

キャスト演算子を使って、(int)myFloatのようにすると、その場で変数の型を変更できます。



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このドキュメントはArduino Teamにより執筆され、Takumi Funadaが翻訳し、一部加筆修正したものです
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