Arduino日本語リファレンス



人が読むことのできる形式(ASCIIテキスト)でデータをシリアルポートへ出力します。
この命令は多くの形式に対応しています。数値は1桁ずつASCII文字に変換されます。浮動小数点数の場合は、小数点以下第2位まで出力するのがデフォルトの動作です。バイト型のデータは1文字として送信されます。文字列はそのまま送信されます。

・Serial.print(78) - "78"が出力されます。
・Serial.print(1.23456) - "1.23"が出力されます。
・Serial.print('N') - "N"が出力されます。
・Serial.print("Hello world.") - "Hello world."と出力されます。

オプションの第2パラメータによって基数(フォーマット)を指定できます。BIN(2進数)、OCT(8進数)、DEC(10進数)、HEX(16進数)に対応しています。浮動小数点数を出力する場合は、第2パラメータの数値によって有効桁数を指定できます。

・Serial.print(78, BIN) - "1001110"が出力されます。
・Serial.print(78, OCT) - "116"が出力されます。
・Serial.print(78, DEC) - "78"が出力されます。
・Serial.print(78, HEX) - "4E"が出力されます。
・Serial.println(1.23456, 0) - "1"が出力されます。
・Serial.println(1.23456, 2) - "1.23"が出力されます。
・Serial.println(1.23456, 4) - "1.2346"が出力されます。

【構文】

Serial.print(data)
Serial.print(data, format)

【パラメータ】

data: 出力する値。すべての型に対応しています。
format: 基数または有効桁数(浮動小数点数の場合)

【戻り値】

送信したバイト数 (long)

【例】

様々なフォーマットでデータを送信します。

void setup() {
  Serial.begin(9600);      // 9600bpsでシリアルポートを開く
}

void loop() {
  Serial.print("NO FORMAT");       // 文字列を送信
  Serial.print("\t");              // タブを送信
  Serial.print("DEC");
  Serial.print("\t");
  Serial.print("HEX");
  Serial.print("\t");
  Serial.print("OCT");
  Serial.print("\t");
  Serial.print("BIN");
  Serial.print("\t");

  for(int x=0; x< 64; x++){    // ASCIIコード表を出力
    Serial.print(x);          // ASCIIコードを十進数で出力
    Serial.print("\t");
    Serial.print(x, DEC);  // ASCIIコードを十進数で出力
    Serial.print("\t");
    Serial.print(x, HEX);  // ASCIIコードを十六進数で出力
    Serial.print("\t");
    Serial.print(x, OCT);  // ASCIIコードを八進数で出力
    Serial.print("\t");
    Serial.println(x, BIN);  // ASCIIコードを二進数で出力し改行
    delay(200);
  }
  Serial.println("");      // 改行
}

【TIPS】

Arduino1.0からSerial.print()は非同期化され、送信が完了する前にリターンされます。



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このドキュメントはArduino Teamにより執筆され、Takumi Funadaが翻訳し、一部加筆修正したものです
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