Arduino日本語リファレンス


Arduinoが使用するC言語には、変数のスコープという概念があります。グローバル(大域的)とローカル(局所的)という2つの見え方を考慮することで、プログラムがより安全で分かりやすくなります。

グローバル変数はすべての関数から見えます。ローカル変数は、それが宣言された関数の中でのみ見ることができます。Arduinoではsetupやloopといった関数の外側で宣言された変数はグローバル変数となります。
プログラムが大きく複雑になるほど、関数外からアクセスできないローカル変数の存在が重要となります。他の関数が使っている変数を、うっかり変更してしまうようなミスを防ぐことができるわけです。
関数だけでなく、forループで使う変数にもスコープは適用されます。for文で宣言した変数は、その波カッコ内でのみ使用可能です。

【例】

int gPWMval;  // すべての関数から見える変数

void setup(){
  // ...
}

void loop(){
  int i;    // loop関数の中でだけ見える
  float f;  // loop関数の中でだけ見える

  for (int j = 0; j <100; j++){
    // 変数jはこの波カッコ内でだけアクセス可能
  }
}


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このドキュメントはArduino Teamにより執筆され、Takumi Funadaが翻訳し、一部加筆修正したものです
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