Arduino日本語リファレンス


int (整数型)

原文

int型(整数型)は、数値の記憶にもっともよく使われる型です。
Arduino Unoや他の8ビットATmegaチップを使用するボードでは16ビット(2バイト)を使って格納され、値の範囲は-32,768から32,767までとなります。
32ビットマイコンを搭載するArduinoDueやSAMD搭載ボード(MKRファミリー、Zeroなど)では4バイトで格納され、値の範囲は-2,147,483,648から2,147,483,647までとなります。

int型は負の数を「2の補数」と呼ばれるテクニックで表現します。最上位のビットは符号ビットともいわれ、負の値であることをしめすフラグです。残りのビットは反転してから1を加算します。

Arduinoが期待どおりの挙動をしてくれるので、負の数の取り扱いについて、ユーザが細部を気にする必要はありません。ただし、ビットシフト演算(>>)を使用してしまうと、やっかいな問題が生じるかもしれません。

【例】

int ledPin = 13;

【TIPS】

変数の値がその型の最大値を超えてしまうと、ひとまわりして、その型の最小値になってしまいます。これはどの向きにも起こります。

int x
x = -32768;
x = x - 1;  // このときxは32767となる。
x = 32767;
x = x + 1;  // このときのxは-32768。反対方向にひとまわり



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このドキュメントはArduino Teamにより執筆され、Takumi Funadaが翻訳し、一部加筆修正したものです
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